「そんなかしこまらないでおくれ。
 
 あんたをココまで運んでくれたのは私じゃない。お礼ならそいつに言ってやりな」

ソフィさんは少し照れたように言いました。

「あの、ココはどこなのですか?」

「ココかい?ココはホルンの村さ。」

「!!」

ソフィさんの言葉を聞いて、私は驚きました。

「ココが…ホルンの村…」

「ど、どうしたんだい!」

ソフィさんが焦ったように言います。

いきなり涙を流し始めたら誰だって驚きますよね。

でも、それくらい、私は嬉しかったのです。