幼なじみの球児はあたしの天敵。

一樹side


「ういーっす」

俺はいつも通りの朝練を終えて教室に入り自分の席の隣の渡辺に挨拶した。


「お、おい!お前、瑠衣見たか?」

「え?いや、見てねーけど」

「やっべーよまじ!!」

「あ?なにがだよ」

渡辺に問いただそうとしたとき、廊下から男どものざわつきが聞こえた。

「あれ、本当に木村かよ、めっちゃくちゃ可愛いじゃん」

「まじかよ、なんで気付けなかったんだろうな」

ざわざわしているのがわかる。

なんなんだ。

「おい、渡辺。どうしたんだよ」

「いや、それがさ…」

ガラガラ

教室が開く音がして、そっちを向くと


「瑠衣…」


あいつは、瑠衣は黒髪に、メイクも昨日までのケバいあいつではなくて、ナチュラルになってて。


俺しか知らないはずの、綺麗な瑠衣になっていた。


「なによ、一樹。そんなじろじろ見て。」

「あっ、いや、別に。」

すると、教室のドアのところに走って登場した美優がいた。


「瑠衣?え!どうしたの〜?めっちゃ可愛いんですけど!!やっばーい!」

「木村、どうしたんだよ」

「渡辺、なに瑠衣見てデレデレしちゃってんの〜?」

「し、してねーよ!!」

あーあ。


こうなるのが嫌だった。

いままで、金髪でケバい化粧して、あいつを昔のあいつにはさせないようにしてた。

あいつは、黒髪にナチュラルな化粧するとくっそ綺麗になる。


あーあ。