幼なじみの球児はあたしの天敵。

「はーい」

そのままパパは部活にいって、あたしは家に帰った。


ガチャ

「ただいまー」

「おかえり〜」

「ママー、あたし、看護師さん向いてると思う?」

ママにあたしが聞くと、キッチンでお菓子を作ってたママはリビングのテーブルの椅子に座っているあたしを見て、笑った。

「なに、笑ってんの〜?」

「ん?いや、瑠衣がそんな話しするなんてなあと思って」

「学校でパパと面談したんだけどさ、将来のことなんにも考えてなくてあたし理系だし、看護師でいいかなって」

「あたしは瑠衣が目指すものならなんでも応援するわよ?本当になりたいと思うならだけど」

「うーん」

「ママ、昔マネージャーやってたでしょ?瑠衣が出来たから主婦になるって決めたけどママにも夢があったの」

「え、なに?」

「瑠衣はママに似て理系よね。ママは保健室の先生になりたかったのよ」

「そうなの?意外なんだけど!!」

「初めて言ったもの〜」



あたしは自分の部屋に入って考えた。

ふーん。

ママにそんな夢があったなんて知らなかった。


あたしの夢ってなんだろう。


勉強は嫌いではないよ?


ママはあたしがいたから自分の夢を諦めたんだよね。


なら、あたしがすることはもう決まってるよね?


それがあたしの夢になるかもしれない。


いままでたくさん迷惑かけたし。

「よし!!」


そうと決まったらいくか!!


あたしは家を出て、目的地に走り始めた。