「…しょうがないなぁ。じゃぁ、こっちでいいよ?」
そう言って俺に差し出してきたのは、普通のコーラ。
「…ありがとうございます」
「どういたしましてっ」
喉が渇いていたから丁度いい。
お礼を言ってコーラを貰い、プルタブを開ける。
「カンパ~イ」
「………」
コツン---
ビールの缶とコーラの缶とが合わさり、そしてお互いゴクゴクと喉を潤した。
うっ、
喉にしみる---
喉が異様に渇いてい俺は、結構な勢いで俺はコーラを飲んだ。
「ぷはっ!最高~~~っ」
女のご機嫌な声に飲んでいたコーラから口を離し、横に座っている人に目をやる。
女はビールを上に上げ、最高に幸せそうな顔で空を見上げていた。
「少年っ!夜空を見上げながら飲むビールは最高よね?」
「まぁ、最高ですね。…俺はコーラだけど」
そう言いながら夜空を見上げたまま、コーラを飲む…。
お姉さんの言う通り、気持ちがいい---



