合宿二日目、今日は毎年恒例男女混合バスケのトーナメントをする日だ。
ストレッチもそこそこに俺は、組み分け表を見に行った。
「おっ、今年は鈴と一緒じゃん。あれ?俺と鈴が一緒になるのって初めてじゃねー?」
よくよく考えてみりゃ、俺と鈴は一緒のチームになった事はない。
ふーむ…?
俺は顎に手をあてた。
鈴にあれ、やってもらうか---
そう、俺にはやりたい事がある。
本当は俺がやりたいんだが、俺では無理だと分かっているから他のヤツに任せるしかねぇ。
そこで俺のやりたい事は、鈴に任せしてしまおうと思い立った。
一度はやってみたかったあれ。
鈴ならきっと出来るはずだ。
「っ!!!」
考え事をしていたら、俺の背後から抱きついてくるやつがいて驚いた。
こんな事をするヤツはアイツしかいない。
それ以外は、考えられない。
まぁ、鈴ではない事は確かだが---
「ノブ………、重いぞ」
「翔せんぱーい。俺の事すぐに分かったんッスね!愛ですか?これって愛ですよね?」
重いから早く退けッ---
「愛じゃねぇー。どけっ」
「うわっ?!」
俺はそのまま背負い投げをしてやった。
痛くないように投げてやったんだ。
感謝しろよ?



