【完】幼なじみのあいつ ~翔ちゃんサイドストーリー~



合宿二日目、今日は毎年恒例男女混合バスケのトーナメントをする日だ。


ストレッチもそこそこに俺は、組み分け表を見に行った。




「おっ、今年は鈴と一緒じゃん。あれ?俺と鈴が一緒になるのって初めてじゃねー?」


よくよく考えてみりゃ、俺と鈴は一緒のチームになった事はない。




ふーむ…?


俺は顎に手をあてた。




鈴にあれ、やってもらうか---




そう、俺にはやりたい事がある。


本当は俺がやりたいんだが、俺では無理だと分かっているから他のヤツに任せるしかねぇ。



そこで俺のやりたい事は、鈴に任せしてしまおうと思い立った。




一度はやってみたかったあれ。


鈴ならきっと出来るはずだ。




「っ!!!」


考え事をしていたら、俺の背後から抱きついてくるやつがいて驚いた。



こんな事をするヤツはアイツしかいない。


それ以外は、考えられない。




まぁ、鈴ではない事は確かだが---




「ノブ………、重いぞ」


「翔せんぱーい。俺の事すぐに分かったんッスね!愛ですか?これって愛ですよね?」



重いから早く退けッ---




「愛じゃねぇー。どけっ」


「うわっ?!」



俺はそのまま背負い投げをしてやった。




痛くないように投げてやったんだ。


感謝しろよ?