「…あのね、もし別れたのなら私と付き合ってくれないかな?」 「…………ごめん」 なんでこいつがその事を知ってんだ? 女子の情報網は恐ろしい--- 取りあえず付き合えないのだから一言謝り、美香とは反対方向に顔を向けた。 頬杖をつき、景色に集中する事にする。 まだ着かないのか? この状況に疲れた俺は、軽くため息を吐いた。 こうして俺達の修学旅行は、いつの間にか幕を閉じる。