「そ…それはそうと!」


ハッ我に返った私は声を張り上げた。


「何か色々訳解んないんだけど,とりあえず姿が見えないとはいえ…うちのキッチンで揉めないで!!」


とりあえず場所を移動しようと試み,2人に向かって叫んだ。



ら。




「ちょ…雫?…何叫んでんの??」







…え?
…あれ?
…これって?




姉の声……!!??






「ああ…言い忘れてたが,あの霊体の儘放っておくと地縛霊になりかねなかったからな,わざわざ実体に戻してやったん…」



言うや否や,2人の手を引いて逃げていった。