夢を見た。

目が覚めた時、幸せだった。
ただただ心の寂しさを
癒してくれるものだったのかもしれない。

現実では感じない感情だった。

相手は全く知らない人だった。
しかし、顔立ちは整っていて、声が低く
年上のような感じで憧れを持った。

低い声が私の名前を呼んだ。
私は当たり前のように彼の
胸に飛び込んで笑顔で
彼を見つめた。

この時間が一生続けばいい。
この空間から抜けたくない。時よ止まれ。

しかし、それは夢にすぎないのだ。
目が覚めたら、この世のものとは思えない幸せと真逆の現実への劣等感が襲ってくる。