「俺は女じゃないっ!!」 俺は、怒鳴った。 そうでもしなければ、自分を見つめる彼の双眸に胸を高鳴らせてしまいそうだったから。 彼はその双眸を大きく見開いた。 相当吃驚したのであろう、思考停止したかのように硬直しその場に立ち尽くしている。 俺は苛立ちと戸惑いでいてもたってもいられなくなり、逃げるかのようにその場から走り去った。 それが俺とアイツの始まりだったーー