絡繰りに潜む誘惑



「そうかそうか。セイエ、ちゃんとお礼はいったのかな?」


う…、と息を詰まらせているとおじさんの厳しい視線が降り注いでくる。


(ホントはお礼なんて…いいたくないのに…)


「あ…りがと。」

俯きながら俺は精一杯の礼をした。
そして、頬が紅潮していくのがわかった。