*月side*


ーピピッピピッピピッー


耳元から目覚ましの音が響いた。


「はあぁ。もう朝か...」


ふかふかベッドから無理やり体を起こして、鏡の前に立った。


鏡にうつってる自分の顔を見てびっくりした。


「あれっ?なんで泣いてるの」


瞳から一筋の涙がこぼれていた。


「なんか悪い夢...見たかな」


そう言いながら涙を拭き取った。


ボサボサになった髪を整え、制服を着た。


水色のチェック入りスカートと赤色のリボン。


レベルはあまり高くなかったから、私でもふつうに受かった。


階段を降りて応接間に向かった。


「おはよう、月」


「おはよう、ママ」