次の日………。
僕は昨日、岳にテストの勉強を教えていたせいでほとんど片付けが終わっていない段ボールの山の中で目を覚ました。
「おはようございます。」
僕が起きて行くともう朝食が出来上がっていた。
キッチンの方から多恵子おばさんが
「ミユのこと起こして来てくれない??あの子、絶対自分じゃ起きられないのよ。あたしがヨーロッパ行ってからもよろしくね。」
おばさんは昨日のことを知らないのだ。
「あれ岳はどうしたんですか? 」
「あ~岳はもうバスケットの朝練に行っちゃったよ。あの子バスケットロボットだから。」
岳に頼もうと思ったがあえなく失敗だった。
