そこには岳が勉強が終わったのだろう、歯を磨きながらテレビのニュースで野球中継のハイライトを見ていた。
「うん?
どうしたんだハル!?鼻血なんかだして!?」
僕は、岳にさっき見たことを話した。
岳は大笑いしながら、とりあえず僕をリビングのソファーに寝かせた。
「姉貴も立派になったなぁ。24歳にもなって彼氏も作らないから、てっきり女として魅力がないかと思ってたけど、鼻血出してくれる男がいるなんてよ。」
(え?姉貴ってことは……………あれがミユ?あのおかっぱのミユ?)
僕は必死になって、頭回転させたがやはり、小学校のミユには結び付かなかった。
