しばらくすると多恵子おばさんが食器を片付けてくれた。
今まで、家事とかは全部自分でやっていたのでなんか不思議な感じだった。
洗い物の途中に手をやめて
「岳!!わかってるわね、明日からお母さんもヨーロッパに行ってしまうんだから、ハル君に迷惑かけないようにね!!ミユにも言っとくから。」
「わかってるって!!ハルのことを俺が面倒見ろってことだろ!!」
と岳はおばさんの方を見て言った。
僕は(いや、お前じゃなくてこっちが面倒見るの間違えるだろ)って思ったが、いちいちめんどくさいので流して聞いていた。
おばさんも「やれやれ。」と言って洗い物に戻った。
僕は宿題があると言って自分の部屋に戻った。
