親父と僕は荷物を全部部屋に移動し、リビングで多恵子おばさんの手作りクッキーをご馳走になっていた。 「ハルちゃん、星ヶ丘高校に通っているのよね?」 僕は頷いた。 「うちのミユも今年から星ヶ丘高校に勤務することになったのよ。去年教員試験合格してね。」 それを聞き、僕はもし同じ家に住むことになったいとこと学校も同じということになれば、きっと学校のみんなにからかわれると思い黙っていよう心に決めた。