【完】幼なじみのあいつ



「お前に任せておいたら、鈴が危なくてしょうがねぇんだよ!」



だから何でそこまで怒るの?翔ちゃん。




「何故、危ない?鈴は俺にとって、一番大切なんだ。危ない事などするはずがない」


「現にチューしたじゃねぇーか?!」



歩いている亮ちゃんの後ろから、翔ちゃんは信じらんねぇーなんてぶちぶち文句を言っている。



もう、この話はいいかげん止めて欲しいんだけど…。


と思っていてもこの話題はまだ続くようで、前を向いていた亮ちゃんが真剣な眼差しで私を見てきた。




え?


今度は何?




もう訳が分からなくなってきた私は不安げに揺れる瞳で、亮ちゃんの次の言葉を待つ。





「俺は鈴が好きだ」



ドキッと、胸が大きく鳴った。


亮ちゃんの強い視線に、私の鼓動は高まるばかりだ。




告白…、


されてしまった。



翔ちゃんの目の前で---




どうしよう…。



告白の返事…、


翔ちゃんの前でしなくちゃ、ダメ?



ジッと亮ちゃんを見つめると、今、告白の答えは求めていないようで、首を振った。


私はそれにうんと頷く。




「…す、好きだからってキスしていいのかよ?」


「……いずれは付き合うから、大丈夫だ」




いつの間にか私達の横にいた翔ちゃんの口が、あんぐりと開く。


ビックリしている翔ちゃんを見ながら私も内心、かなりびっくりしていた。