【完】幼なじみのあいつ



「…りょ、亮ちゃん、どうしちゃったの?冗談は止めて?」



もうどうしたら良いか分からない。


取り合えず、亮ちゃんのそのおかしな言動を止めなくては!




しかし当の本人はいたって真面目のようで、真剣な顔で私を諭すように言ってくる。




「…冗談?鈴、俺は冗談を言う人間だったか?」



そう言われて考えてみた。


考えるまでもない、冗談は言いません。



小さい頃からおちゃらけ担当は翔ちゃんで、真面目担当の亮ちゃんから冗談というものは、私の記憶には全くなかった---




「…うん、そうだけど。でも…、嫁さんとかそんな……、冗談だと思っちゃうじゃない?」


チラッと亮ちゃんを見たら、何かを考え込むように黙ってしまった。


本当に何も話さなくなった私達の間には、沈黙だけが残る。



姫抱っこされている私としては、どうにも居づらいんだけど…。




暫くそんな状態が続いていたけど、考え事が終わったのか私を見てきた。


それはもう、力強く---