【完】幼なじみのあいつ



もう、保健室に着いてしまった。


まだ、翔ちゃんとくっ付いていたかったな…。



残念に思っていると、ガラッと翔ちゃんが足で保健室の扉を開けた。




室内では保険の先生がのんびりと、包帯をクルクル巻いていた。




「どうしたの?怪我でもした?」


入り口から入ってきた私達を見て四十代くらいの女の先生が、赤いふちの眼鏡を上げながら心配そうに聞いてくる。




「膝怪我しましたー。あ、後、タンコブもですー」



そう言いった翔ちゃんはまた、ププッと笑う。


オンブをしてもらっている身でこんな事を思っちゃいけないのかもしれないけど、笑っている翔ちゃんにイラっとした。




先生にそう言いながら、翔ちゃんはベッドの方に向かって歩く。


ベッドの前に辿り着いたと思ったその時、翔ちゃんはドシンとベッドに下ろした。




全く優しくないその対応で、私を女と見てないのがよく分かる。