【完】幼なじみのあいつ



「倉持、申し訳けないんだけど、鈴を保健室に連れて行ってくれないかな?膝を怪我したみたいでさ」


そう言った有井さんに、何故俺が?って言葉をくれた。




うわっ!


幼なじみが怪我して苦しんでるっつーのに何よ、その言い方?




「あんた、鈴の幼なじみなんでしょ?連れて行ってあげなさい」


そう言って有井さんは、翔ちゃんの肩をポンと叩いてから練習に戻っていった。


有井さんを見送った後、今度は私の方へと視線を移す翔ちゃん。



その目からは心配の欠片も見当たらない、ただただ呆れた表情で私を見つめる。




「お前走ってただけで、何で怪我してんの?」


眉を潜める翔ちゃんを睨み付けた。



ちょっと!


翔ちゃんの事を見てたら、ボールを踏んづけて転んだのよ!!!



何て言えるわけもなく---