【完】幼なじみのあいつ



バスケの部室は男女別で二つあり、翔ちゃんとは部室前で自然と別れた。



いつもなら別れ際、『じゃなっ!』くらいは言ってくれるのに、今日は全く私の事など気にも止めずボーッと考え事をしながら部室にそのまま入ってしまう。





「翔ちゃん?」


声をかけたけど、全く気付いてくれない。


まーだ、仲間外れっぽくされた事を気にしてるのかな?




翔ちゃんにはもう彼女がいるんだから、今までみたいにずっと3人で一緒にいられるわけないじゃない。


私だって本当はずっと翔ちゃんと一緒にいたいんだよ?



それをすっごく我慢してるんだから、翔ちゃんだってこのくらい我慢すべきだよね?




ふんっ!


鼻息荒くしながら部室の扉を開けた。




何人かがもう、ユニホームに着替えている。


あ、私も早く着替えなくちゃ!




急いでここにいる皆に混じって、私も着替え始めた。