「…も、苦しいんだけど?」
「………」
私の言葉にそっと離れた翔ちゃん。
…かと思ったら、私の頬に軽くキスを落としてからやっと離れる。
ううぅぅぅ、今日の翔ちゃん、やけに甘々すぎて恥ずかしい---
「あ、聞きたいんだけどさ、さっきこれがファーストキスって言ってけど…。亮平とはしなかったんだよな?」
首をコクンと前後させた私を見て、ホッとする翔ちゃん。
そうだ!
キスと言えば、ちょっと気になってた事があったんだよね。
「翔ちゃん、聞いてもいい?」
「…なに?」
「たしか修学旅行の時、早紀ちゃんと一回別れたって言ったよね?」
「あ?…あぁ、そうだけど?」
急に何を言い出すんだ?
と言いたげに私を見てくる翔ちゃんに、頬を膨らませてしまう。
「…私、修学旅行の日、翔ちゃんと早紀ちゃんがキスをしているところ見ちゃったんだけど…。別れる別れないを言う二人が何でキスなんてするのよ?」
別に怒ってはいないんだけど、やけに怒った口調になってしまう自分に気がついた。
そんな口調をするって事は、心の底では憤っているんだろか?。
でもその時の2人にとって、第三者だった私。
だから口出ししてはいけない事は重々承知しているから、怒気を引っ込めようと押さえつけた。



