【完】幼なじみのあいつ



え?!


ファーストキスじゃない?



そんな事、ないよっ!


生きてる年分だけ、キス歴ないもんっ!




だいたい何で翔ちゃんに、私のキス歴なんて分かるのよっ?


勝手に決めないで欲しいんだけど!




「翔ちゃん…、私、恥ずかしながらキス…、した事ないよ?」


「だから、鈴が覚えてないだけでした事あ……、やべっ……、今のなしな」



自分の口を手で押さえ、いかにも言っちまったっ。


ヤベーッ!…てきな顔をしながら私から視線を逸らす翔ちゃんを疑いの眼差しでジッと見る。



すると…、「今のはなしなし…、何でもねぇー」何て言ってきた翔ちゃん。




怪しすぎる---




「…どう言う事?」


「いやっ、何でもねぇから気にすんな!」




気にするなと言われても…、


目を逸らしてワザとらしく、ハッハッハッ…なんて乾いた笑いをされたら誰だって怪しいと思っちゃうよね?




てか、絶対に何かを隠してる?




「………」


そのままジーッと翔ちゃんを疑いの目で見ていたらチラッと私を見た後、バツの悪そうな顔をしてきた。