「なんで命令?」
「お前がどう思っていようが、鈴が他のヤツと一緒にいるの見ていたくねぇーんだ。…鈴が亮平と付き合ってるって聞いた時、…スッゲー苦しかったから」
一呼吸置いた翔ちゃんは、私の身体を自分から少し離すと真剣な表情で私を見つめる。
「鈴が俺の傍からいなくなるなんて、どうしても耐えられない。俺の傍にずっといて欲しい。…勝手でごめん」
真剣に自分の傍から離れるなと言いながら私を見つめる翔ちゃんにどきどき胸を高鳴らせながら、私も自分の気持ちを翔ちゃんに伝えなくては…と、覚悟を決める。
「翔ちゃん…」
翔ちゃんの瞳が、不安そうに揺らぐ---
「私も、………翔ちゃんが好き」
消え入りそうな私の言葉を聞き取った、翔ちゃんの目が見開いた。
「好きって…、お前、亮平が好きなんじゃ?」
「亮ちゃんと付き合ってたのは、…私が翔ちゃんと早紀ちゃんが一緒にいる所を見ているのが耐えられなくなって。…そしたら亮ちゃんが、翔ちゃんを忘れる為に付き合おうって言ってくれたの」



