どのくらい…、
時間が経ったのだろうか?
時間の感覚が分からないまま、いつの間にか我に返った私は疑問を恐る恐る口にした。
「…私の事、………好きじゃないのに、付き合えって事なの?」
「別に好きじゃないのに、付き合えじゃとかじゃなくてだなぁ」
それっきり黙ってしまった翔ちゃん。
続きをそれ以上口にしない翔ちゃんに、不思議に思い顔を上げた。
私をジッと見つめている翔ちゃんと、目が合い戸惑ってしまう。
どうしてそんなに真剣な顔をしているの?
まるで冗談ではないと言っているその瞳に、胸がキュンと締め付けられる。
「そうじゃないんだ。…あ~~~、なんか俺らしくねーなっ!」
突然さっきまでの雰囲気を払拭するかのように、苛立ち始める翔ちゃん。
そんな翔ちゃんにビックリしていると突然、私の背に手を回していた内の片方を動かし私の髪の毛をぐちゃぐちゃにかき回してきた。
は?
突然なにするの?
「ちょっと、止めてよ!」
「うっせ!何でお前、分かんねーんだよ。付き合えって言ってんだから、好きだって言ってるよーなもんだろうが?」
逆キレする翔ちゃんに、髪の毛をぐちゃぐちゃにしてくる翔ちゃんの手を止めようとしていた私の手が止まる。
今、なんて言った?
顔を真っ赤にさせた翔ちゃんと視線が合わさり、私まで赤くなってしまった。
「…好き?」
今、好きって聞えたような気がしたんだけど?
まさか、そんな………。
「好きとか言うなっ!恥ずかしいだろーが」
恥ずかしいと言われても…、
もしかして、本当に言った?



