「翔ちゃん!」
「ん?」
私、翔ちゃん、亮ちゃんの3人で仲良く廊下を出たところで、翔ちゃんが呼び止められた。
振り返ると翔ちゃんの彼女、早紀ちゃんがいた。
「今日は私も部活があるから、一緒に帰ろうね」
「うん。いつも俺らの部活の方が遅いから、待たせちゃってごめんな」
「ううん。全然大丈夫だよ」
ベビーフェイス顔の早紀ちゃんは幸せいっぱいの顔で、翔ちゃんに笑顔を向ける。
早紀ちゃんの笑顔にやられた翔ちゃんの顔は、だらしないくらいデレデレだ。
そんな二人を観察している私の胸中はモヤモヤしてしまい、気持ちは一気にダウン。
あぁ、辛い。
微笑ましい二人を見ていると、妬ましい感情が渦巻いてくる。
辛いなら見なきゃいいのに、どうしても翔ちゃんを見てしまうのだ。
あぁ、こんな自分がイヤだ---
こんなんだから私は翔ちゃんに、女としてみられないんだよね?
きっと…。
気持ちがどんどん、落ち込んでいく---



