【完】幼なじみのあいつ



やったー!


翔ちゃんの頭を叩いたー!




何て一瞬思ったが、そうは問屋がおろさなかった…。


何と翔ちゃん、うつ伏せになってるにも関わらず、片手をあげて私の攻撃を防御したのだ。




「むっ…」


「お前の動きなんて丸見えなんだよ」



私の事をチラリと見ながら笑った翔ちゃん…。




むかつくーっ!と文句を言いながら私は前を向いた。


むくれた顔をしてはいるけれど、どうにも口元が緩みそうになる。




翔ちゃんってば、笑顔を振り撒かないで欲しい!


ドキドキするじゃん。




翔ちゃんの笑顔を見ただけで顔が真っ赤になっちゃう私って、かなり重症だなぁー。


自分の思いが届く事はないのに、翔ちゃんに恋心を抱いている私ってダメだよね…。




少しばかり落ち込んでいるうちに、いつの間にか授業は始まっていた。