「…蓮、お母さんたち何を話してるのかな?」
スイが蓮に聞いた。
子供たちは蓮の部屋で4人えんを作り座っていた。
「分からない。でもきっといつか話してくれるはずだ。」
そっか、と悲しそうにスイは呟いた。
自分の両親が自分に何かを隠していると思えば心苦しいのは仕方が無いだろう。
「え…」
スイは驚いた。
蓮がスイの小さな体を抱きしめていたからだ。
「大丈夫だ。不安に思わなくていい。俺はお前に隠し事もしない。」
スイは嬉しそうに自分の肩にある蓮の手を握った。
「うん、蓮ありがとう。」
「お安い御用さ。」
ニコニコと2人は笑いあった。
・・・
「「いい加減離れろー!!」」
凜音と空の堪忍袋の緒が切れた。
「スイはいいとして蓮兄はスイにベタベタしすぎ離れて」
スイを蓮から離し空が抱きしめる。
「あー空ずるい。私もー」
そういうと凜音もスイを抱きしめた。
「あ、それ楽しそう」
そういうと蓮は3人をまとめて抱きしめた。
4人の笑い声が夜中に響いた。
「コラー!うるさいぞ!」
明音が両手を上げて部屋に入ってきた。
そして固まって抱きしめあっている4人を見て
「ぷっ、なにしてるの4人とも」
思わず笑ってしまった。
そんなこんなで子供たちはさっきの不安はどこにいったやらすっかりなくなってしまった。