ヒスイ巫女4

「晃、子供たち寝たよ。」
「ああ、ありがとうヒスイ」
ヒスイは子供たちを寝かしつけ自分も寝ようと部屋に行こうとした。
もちろん今はひとり部屋である。
「ヒスイ…これありがとな」
晃は花の冠を見ながら言った。
「私はあげてないよ」
「教えてくれたのはお前だろ。」
晃が手でここに座れとよんだ。
ヒスイは晃の横に座った。
「あいつらさ俺にとって兄弟みたいなもんでよ。すっごく大切なわけだ。ヒスイはなんか年が近いせいか兄弟っていうより…なんだろ、恋人とかに近い感覚なんだ。」
ヒスイはふーんと聞いていた。
「ヒスイは俺のことどう思ってる?」
ヒスイは自分の思ってることをそのまま言葉にした。
オブラートに包まずに…
「晃はバカで無鉄砲で世間知らず」
グサグサと晃の心に矢が刺さっていった。
「でも優しくてみんなを大事に思っていて、素敵だとおもうよ」
ヒスイが笑顔を見せた時晃の顔がトマトみたいに赤くなった。
「お、おうそうか」
晃は戸惑いながらも答えた。
「あのさ、」
晃は話題を変えようと必死だった。
「この花の冠しおれるのもったいねぇよな。何かしおれない方法知らねぇか?」
とっさに浮かんだ話題だが、ヒスイは本気で悩みはじめた。
「な、ないならいいんだが」
ヒスイは両手を冠の上にかぶせた。
「ケアー、キープ(そのまま)」
するとヒスイは
「これでしおれることはなくなったよ。」
晃は頭の上にはてなをいくつも乗せていた。
ヒスイは寂しそうに笑って
「私は今でいう魔女」
この時代は魔女狩りの風習があり、魔女と思われた女は即座に死刑となる。
「怖くなった?」
晃の方を見ながら問いかける。
「いや、怖いっていうか驚きの方だ!」
晃は目を輝かせヒスイをみていた。ヒスイは予想外すぎて混乱している。
「ヒスイはさ、魔女とかじゃないよ。優しいからきっと天使なんだよ」
これをギャグではなく素で言っている晃はあるいみ大物だ。
「ヒスイ…」
晃の声が真面目な声に変わった。
「出ていくとかいうなよ。俺たちはお前が魔女かどうかなんて知らない。俺が知ってるのはヒスイっていう女の子だ。」
ヒスイは目をパチクリさせ晃を見ていた。
ヒスイの頭をポンっとなでられ目頭が熱くなってきた。
「お、おいヒスイ…」
晃はオロオロしているなぜならヒスイが泣いていたからだ。
「何かおれしたか?謝るから泣かないでくれ」
そういう晃も泣きそうだ。
「何も悪くないよ。嬉しかっただけ」
涙をぬぐいながら笑った。
その笑顔に安心したのか話を続けた。
「それでその力子供たちに見せたのか?」
「うん、でも内緒ねって言っておいた。」
「そうか…なら安心だなあいつらは魔女狩りなんて言葉も知らないそんな言葉なんか知らなくていいんだ。」
どこか悲しそうに言った。
「ヒスイ、お前はその力の事をバレないようにしろ。」
ヒスイはうなずいた。
「たとえバレたとしても俺が守ってやる!」
堂々と言った晃を見てまたヒスイは泣き始めた。
今は亡き2人の兄を思い出し、晃を重ねてしまったからだ。
(晃はお兄ちゃんみたいにしせない私が絶対に守ってみせる子供たちも絶対に…)
そんな決意を胸にいだきヒスイと晃はその夜を過ごした。