あれから僕は莉緒の温もりを忘れられなかった 日に日に想いが募っていった センターまであと1週間 果たして第1志望のN大に行けるのか…? センターの2日前にN大の近くのホテルに泊まる 僕は化学教室で勉強していた 最後の大詰めだからな マークシートにはもう慣れ、模試でも余裕の合格圏内だ でも、油断は出来ない 勉強をもっとしたいところで、校舎施錠時刻が近付いてきた 仕方ない 荷物をまとめて目薬を持ったまま化学教室から出た 「あ…!!」 小声が聞こえた 聞こえた方を向くと――… 誰もいない