私の方をチラッと見たけど、 やっぱり無言で。 荷台に荷物を乗っけて自転車に乗って走りだした。 そうだよね… 佐野くんにとっても私なんてめんどくさいだけだよね。 自分の時間をほとんど私の指導で取られてたし… その時に私は初めて陸上部って存在が… 走るってことがこんなにも生活の一部になってて、 胸がチクチクした痛みの原因がわかった気がした。 だけど… みんなはおかしいって言うと思う。 きっと、ありえないって。 だけど…私は本当に… 笑えないんだ。