今日から陸上部に参加するから
二年間ほぼ毎日帰っていたみち子と帰れない。
すごく…いやかなり寂しい…
私とは反対に、
笑顔で帰って行ったみち子。
「よっ!」
ポンッと肩を叩かれて振り返ると龍樹がいた。
「今日から陸上部に参加するんだろ?」
「うん…」
「桐ならだいじょーぶだって!
めっちゃ足速かったじゃん!!」
「だけど全然走ってない…」
「だーーーっ!
いつから、そんなマイナスになったんだよ!」
「龍樹…」
「お前は前だけ向け!
そんで、笑え!」
龍樹の言葉に、ポロポロと涙が出た。
私の事を、こんなに思ってくれているんだって改めて気づいたよ
「ほんっとに泣き虫だなお前!」
そう言って私の顔に向かって投げられたハンドタオル。
「んじゃ、俺行くから!」
そう言って走っていった龍樹。


