「ねえ、桐」
「んー?」
「俺、本当に桐にあえて良かった。」
「もー!急に何言い出すの?」
「ホントのコトだしー」
プイって上を向く時夜は
耳まで真っ赤。
普段は余裕そうにしてるのに、
たまにこういう所がほんとにかわいいし、
愛しいって思う。
「私もだよ!」
私の唇が時夜の唇と重なる
「ふふっ甘い」
そう言って再び重なる私達
ほんとに甘くて…甘くて…
私はこの時、幸せに溺れてた
だから
気づかなかったんだ…
すぐそこに迫っている
悲しい現実が…ね。
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