「おはよ!」


時夜、龍樹、みち子が笑顔で迎えてくれる。


受験する高校は私の家が一番近くて、
集合場所は私の家になったんだ。

四人、列になって高校に向かう。


「あっ、そーだ!」


「桐どーしたの??」


「はい!これ!!」



縫い目がギザギザのお守りを三人に渡す。


一生懸命作ったんだけど、私は不器用。
だけど…
気持ちが大事だよね!



「ぷっ相変わらず不器用なやーつ!!」


龍樹が私のことをからかう。
ほんっとに、こいつはいつまで経っても私のこと…