アサガオを君へ

アッキーは人差し指を立てて、まるで学者気取りに熱弁し始めた。


「ええか?こういうのは周りが騒ぎすぎたらあかん。二人にしてやるときはさり気なく、気を使ってやらな!」


「へぇ。じゃあどうするの?」


「せやなぁ。ここで俺らが行ったら確実に邪魔やから、裏門まわろか。…って、おい!!!」


堂々と校門に向かおうとしていた夏樹の背中を、アッキーはガシッと掴んだ。


そして、また無理やり物陰に押し込む。


「お前なぁ!今の話、聞いとったんか!?裏門まわるって言ったやろが!!」


夏樹は心底嫌そうに眉間にしわを寄せて、首を振る。


「すぐそこに玄関があるのに、何でわざわざ裏まわるんだよ。寒いし面倒くさいしありえない。却下」


普段、無表情を崩さない夏樹がここまで表情に出すんだから本当に嫌なんだろう。