アサガオを君へ

でも、しばらくして松崎くんの転校が決まった。


私は松崎くんの最後の登校日の放課後。


学校の裏庭に呼び出された。


そして、しばらく使われていない用具倉庫に閉じ込められた。


松崎くんは出してって叫ぶ私に言った。


「俺、転校するから。もうお前をいじめてやれない。だから…。これで最後だから、とびっきり最高にいじめてやるよ」


松崎くんの顔は見えなかった。


でも、声はすごく楽しそうで。


寂しそうで、少し期待したような。


そんな声だった。


そして何時間か経ったとき、用具倉庫の扉は開いて。


私はおじさんに助けられた。


おじさんの肩越しに見えた松崎くんは、相変わらず不満そうで残念そうで、無念そうだった。