この国で魔法を使えるようにならなくてはいけなくなった俺たちは、魔法使いになるにはどうすればいいのかを考えていた。

沙 「ねぇ、魔法って、どうしたら使える
  ようになるのかな?」
俺 「...簡単に使えるようになれば、苦労
  せずに済むだけどなぁ。」
沙 「ですよねぇー...」
俺 「おい、ウィル。魔法使いになるには
  どうすればいい?」
ウ 「時間をかけて勉強するに越したことは
  ありません。」
俺 「もっと早い方法ないのか?」
ウ 「(`н´).....ありません。」
俺 「その顔!ぜってー嘘だろ!!!?」
ユ 「ウィル、何故そんなに無愛想なの。
  私の大切なお客様なのだから、もう
  少し態度を考えなさい。」
ウ 「しかし、ご主人!この者はご主人を
  呼び捨てにした無礼者ですぞ!」
ユ 「ウィル、それは私が許したことよ。
  もういいでしょう?」
ウ 「ご主人~...(・_・˘)ムゥゥゥッ」
ユ 「私が短期間で出来る魔法を教えて
  くれる人の所へ案内してあげるわ。」
沙 「!!そ、そんな人がいるの!??
  ...アッ、ですか!?」
ユ 「それでもやっぱり難しいけど、一応
  いるにはいるわ。あ、あと、私には
  タメ口でいいわよ」
沙 「本当?陽くん!よかったね!これで
  早く帰れるかもね!」
俺 「だな、早く覚えて2人で帰ろう。元は
  といえば俺のせいだからな...すまん。」
沙 「えっ、全然!少しだけ、楽しいし!
  それに、、(ボソッ)陽くんも居るから...」
俺 「ん?悪い、最後の方だけ小さくて
  聞き取れなかった」
沙 「あ、ううん!別にいいの!//」
俺 「そうか。?」

 その時、俺はユリアのまとう空気が変わったような気がした。

ユ 「さぁ...陽介。こっち。」
沙 「え、あの、私...もいいんですよ、ね?」
ユ 「...あぁ、あなたも“ついでに”なら
  ついて来てもいいわよ?フッ」
沙 「え...ついで...?」
俺 「.....なぁ、ユリア。一ついいか。」
ユ 「ん、なにかしら?陽介」
俺 「俺は、小さい頃から、さゆ をいじめる
  奴は絶対許さねぇって決めてんだよ。」
ユ 「.....だから?」
俺 「ハッ...あ、いや別に。言っただけ。」
  (ッたく、俺は何、小っ恥ずかしい
   セリフを...//)
沙 「陽くん...」
ユ 「...へーぇ。そーなの。ふぅん...?」