拝啓、お母様。

俺、死ぬかも。


by貴方の最愛の息子リベラ

「・・・始めての息子からの手紙が、コレって・・・しかも一文」


「ハッハッハッ、リベラは意気地なしだからなぁ」

「貴方の息子ですから、大丈夫だとは思うんですけどね?元、勇者様?」

「止めてくれよ。確かに勇者だが、もう違うだろ。今はお前の夫だ」

「そうでしたね、貴方」


甘い雰囲気を醸し出す2人。
2人が、思うわ、最愛の息子でありながら、勇者に選ばれてしまった不幸な息子の事であった。