AM8:45。 歩いて30分。 自転車を漕いで15分程の距離に建つ、私と翔陽が通う高校。 今日は新学期のため、クラス発表に使われる大きな看板が立っていた。 そこに群がる、2年の生徒たち。 その集団に上手く紛れ込み、看板に書かれた自分の名前を見つける。 「あっ、佳菜ちゃんあった!」 「え、どれ!?」