リビングへ降りると、お母さんが家族の人数より1つ多めに朝ごはんをこしらえていた。 「翔ちゃん、いつもありがとね!ダメな娘のために起こしに来てくれて!」 毎朝そう言って、お母さんは翔陽の分のお茶碗を差し出す。 こうやって朝も一緒にごはんを食べる程の仲だけど、 私と翔陽の関係は“幼馴染み”だ。