「佳菜ちゃん、朝だよ」 「ん、あれ…?」 ふと気がつくと、窓から容赦なく朝日が照りつける時間帯になっていた。 時計を見れば、AM6:35。 いつも通りの時間に起床できたのは、やっぱり起こしに来てくれる人がいるからだと思う。 「翔陽、今日学校だっけ?」 私は目をこすりながら、散らかった教科書を片付けている彼に言った。