「……はぁ、もういい。今日は帰れ」 「もっと早く帰らせてくれたら良かったんですけどねっ」 嫌味ったらしく、そう言う。 生徒指導なんかに来なかったら、みんなとカラオケ行けたのに。 ……最悪、という他の何物でもない。 イライラを募らせて、私は靴箱へと足を早めた。