「あ!今日は富士山見える❗」
「ほんとだ!」
「私、メリーさん。
今、あおいさんの後ろにいるの。」
屋上は私達の溜まり場。
用事がない昼休みはほとんどここにいるの。

「ねえ。」
私はあおいに腕をつつかれた。
「早く練習しよ❗」
私ときゃりんは共にうなずいた。
広い広い屋上で。
私たち三人は踊りはじめた。

さて、いきなり踊りはじめたのも、
中2病のせいかと思う人もいるかもしれない。
いや、違う‼
さすがに踊りはじめたのは中2病のせいじゃない。、、きゃりんはいつも踊って歌ってるし。
私たちが、こんなに頑張っているのは、
「文化祭」のため。
私たち中2病グループは文化祭ステージ発表するつもりなの。
きっかけは、あるスクールアイドルのアニメに
三人そろってハマったから。
それならば、それで文化祭盛り上げようぜ!
ってこと。
先月文化祭が終わったから、あと10ヶ月くらいは確実に練習できる。

そのくらい時間をかけて練習したほうが絶対に
いい。
なぜなら、、
「もう!あんたら、何でそんなに変なステップ踏んでんの!」
あおいの声がひびいた。
私ときゃりんは顔を見合わせる。
そう。
私ときゃりんは、いや、特に私なんだけど、
ダンスがうまくできないんだ。
唯一、上手なのがあおいで、一人だけだから逆に下手な私たちが目立つんだ。

まあ、これが1日目。
この状況で、文化祭成功するのかなあ?