「よし、コルッツォでの演説は成功だ。
次はもう少し大きな町にいくぞ。そういうわけでこれをお前に」
そう言ってボリスがシルフェに手渡したのは、装飾のない質素な鞘に入った短剣だった。
シルフェは正直驚いた。
捕えておくべき対象に、武器など与えてどうするつもりかと。
「僕があなたを刺して逃げるとは考えないの?」
思わずシルフェがそう訊ねると、ボリスはふふんと自信ありげに笑った。
「それはありえない。
俺の演説を聞いた後で、俺から離れようなどとは思うまい。
お前はもう、俺に興味を持っているはずだ。
違うか?」
「…………超自信家」
しかし痛いところを突かれたのも事実だった。
どこまでも見透かされているようで癪だったけれど、やっぱりボリスの言う通り、シルフェはもう彼を害して逃げようなどとは考えなくなっていたのだ。
二人が次に到着したのは、ピカタという町だった。コルッツォよりもだいぶ大きな町だ。
広場もコルッツォとは比べ物にならないほど広い。
ここで演説をすれば、支持者もだいぶ増やせるのではと思う。
次はもう少し大きな町にいくぞ。そういうわけでこれをお前に」
そう言ってボリスがシルフェに手渡したのは、装飾のない質素な鞘に入った短剣だった。
シルフェは正直驚いた。
捕えておくべき対象に、武器など与えてどうするつもりかと。
「僕があなたを刺して逃げるとは考えないの?」
思わずシルフェがそう訊ねると、ボリスはふふんと自信ありげに笑った。
「それはありえない。
俺の演説を聞いた後で、俺から離れようなどとは思うまい。
お前はもう、俺に興味を持っているはずだ。
違うか?」
「…………超自信家」
しかし痛いところを突かれたのも事実だった。
どこまでも見透かされているようで癪だったけれど、やっぱりボリスの言う通り、シルフェはもう彼を害して逃げようなどとは考えなくなっていたのだ。
二人が次に到着したのは、ピカタという町だった。コルッツォよりもだいぶ大きな町だ。
広場もコルッツォとは比べ物にならないほど広い。
ここで演説をすれば、支持者もだいぶ増やせるのではと思う。

