男は無理やりシルフェの肩をつかみ、シルフェをさきほどの部屋のベッドへと押し戻した。
男の手にはあの苦い薬。
シルフェは味を想像して、うっと顔をしかめる。
「あの、あなたは誰? なんで僕を助けてくれたの?」
シルフェが聞くと、男はふんぞりかえるようにして腕を組みながら答えた。
「俺様の名はボリス。
この国の王になる男だ」
「ええっ!?」
シルフェは思わず目を真ん丸にして叫んでしまった。
「それって、この国の王子様ってこと!?」
妙なことに、そのシルフェの反応に、ボリスまでわずかに目を見張って驚いた顔になっていた。それから落ち着き払った(デカイ)態度に戻り、室内に朗々と声を響かせる。
「お前、何も知らないんだな。
この国の帝位は世襲制ではない。
言論が重要視されるこの国では、数多いる“政治家”が皇帝の次に権力を握っている。皇帝は彼らの中から後継者を選び出す。皆あの手この手で皇帝から指名されようと奮闘している。
政治家たちがひしめきあい、足をひっぱりあい、虎視眈々と頂点を狙う戦乱の国、それがこの国エイフォーティクだ」
男の手にはあの苦い薬。
シルフェは味を想像して、うっと顔をしかめる。
「あの、あなたは誰? なんで僕を助けてくれたの?」
シルフェが聞くと、男はふんぞりかえるようにして腕を組みながら答えた。
「俺様の名はボリス。
この国の王になる男だ」
「ええっ!?」
シルフェは思わず目を真ん丸にして叫んでしまった。
「それって、この国の王子様ってこと!?」
妙なことに、そのシルフェの反応に、ボリスまでわずかに目を見張って驚いた顔になっていた。それから落ち着き払った(デカイ)態度に戻り、室内に朗々と声を響かせる。
「お前、何も知らないんだな。
この国の帝位は世襲制ではない。
言論が重要視されるこの国では、数多いる“政治家”が皇帝の次に権力を握っている。皇帝は彼らの中から後継者を選び出す。皆あの手この手で皇帝から指名されようと奮闘している。
政治家たちがひしめきあい、足をひっぱりあい、虎視眈々と頂点を狙う戦乱の国、それがこの国エイフォーティクだ」

