初恋の甘い仕上げ方




すると、翔平君の口元が結ばれ、目も細められた。

「突然なんかじゃないんだ。さっきも言ったけど、この五年ずっと我慢していたんだ」

私の言葉を遮るように再び翔平君の唇が落ちてくる。

さっきまでの啄むような軽いものではなく、熱を感じた瞬間からこじ開けられた唇の隙間からは翔平君の舌が私のそれを探し回る。

熱いのはその一点だけではなく、ぐっと引き寄せられた腰のあたりにもざわざわとした感覚が広がっていく。

徐々に力が抜けていく足元を支えるように、さらに翔平君の手に力が込められた。

その反動で、私もきつく翔平君を抱きしめる。

そうしなければ、今にも体が崩れてしまいそうで、必死で縋りついた。

その間も翔平君は深いキスを続け、手加減する気配はまったく感じられない。

さっき初めてキスをしたばかりだというのに、舌を絡ませ合い、翔平君の動きに合わせて首を傾けている自分に驚きながら、それでもそれが心地いい。

「萌、俺と一生こうしていたいだろ?」

「ん…っ。しょう……っ、ふ」

「俺と結婚して、俺を独占したいだろ?」

「やあっ……ん、あ」

翔平君の手が私の後頭部に延び、慣れない心地よさを恥ずかしがる私を逃がさないように固定する。

恥ずかしさと初めて感じる痺れをどう受け止めればいいのかと考えてみても、こうして翔平君と触れあい、熱を交わし合うことに喜びを感じて、それ以外の何もかも、どうでもよくなった。

どうして今翔平君と抱き合っているのかも、ましてや嫁になれと言われているのかもわからないけれど、それももう関係ない。