お風呂からあがり、さっきコンビニで翔平君が買ってくれたチョコレートをソファの上に並べてみると。
そのひとつには、私が大好きなリボンのモチーフが四隅に描かれている。
小学生の頃、私は背中の真ん中あたりまで髪を伸ばし、ポニーテールにしていた。
その日の洋服に合わせてリボンの色を選び、母さんにつけてもらっていたけれど、私が選ぶリボンはいつも翔平君にプレゼントされたものだった。
お誕生日やクリスマス、そして、「かわいいリボンを見つけたから」と言ってはいくつもリボンを買ってくれた。
高校生の男の子がリボンを買うなんて恥ずかしくなかったのかと思うけれど、当時の翔平君はリボンを買ってきては「萌はリボンがよく似合うな」と嬉しそうに笑っていた。
中学生になると、校則でリボンが禁止されていたこともあり翔平君からリボンをもらうことはなくなったけれど、今でももらったリボンは大切にしまってある。
この家に引っ越すときにもちゃんと持ってきた。

