ペットボトルのラベルの仕事は私の意識を大きく変え、この先自信を無くすことがあったときには自分を取り戻すためのよりどころになると思う。
翔平君のように世間を賑わせるような大きな仕事ばかりはできないけれど、私なりに頑張っていきたい。
……と思いつつ。
翔平君の仕事ぶりを考えると、私とのレベルの違いを実感してため息も出ない。
翔平君が働くデザイン事務所のHPを見れば、もちろん翔平君の顔がある。
アマザンホテルでの仕事は高く評価されて、そのことは翔平君のプロフィールのトップに記載されている。
そして、翔平くんは『設計デザイン大賞』も受賞している。
建築や広告など、設計やデザインに関係する仕事をしている人ならば誰もが欲しいと願う賞を、翔平君はさらりと手に入れ、その地位を盤石のものとした。
「翔平君、すごすぎるんだよ」
同じ業界にいるからこそわかる、翔平君の偉大さ。
いっそ知らなければ、子どもの頃と同じように恋心を育て、翔平君の背中を追うこともできただろうけれど。
その背中はあまりにも遠く、大きすぎるということに気がついてしまった。

