「ふふっ。ばれた? でも、字が綺麗なのは財産だから、頑張る価値はあると思うよ。婚姻届に記入する機会なんて一生に一度……のはずだし、綺麗に書けたら幸先いいから気持ちもあがるんじゃない?」
「……そんなに嬉しそうに話すくせに、どうして婚姻届を見ながら悩んでるんだ?」
「え?」
「ここに来てからずっと、浮かない顔でにらんでないか? 初恋が実ってようやく結婚することになったっていうのに、その顔はないだろ」
「睨むなんて、そんな人聞きの悪いこと言わないで」
呆れたように小椋君に言われて、焦ってしまう。
その自覚があるだけに、強く反論できない。
「……そんなに嬉しそうに話すくせに、どうして婚姻届を見ながら悩んでるんだ?」
「え?」
「ここに来てからずっと、浮かない顔でにらんでないか? 初恋が実ってようやく結婚することになったっていうのに、その顔はないだろ」
「睨むなんて、そんな人聞きの悪いこと言わないで」
呆れたように小椋君に言われて、焦ってしまう。
その自覚があるだけに、強く反論できない。

