「え? なに?」
「これ、売上がいいらしいな」
翔平君はそう言って、ポケットから小銭を取り出すと、自動販売機に入れ、ボタンを押した。
ガタンと音を立てて出てきたのは一本のペットボトルだ。
「あ、それ……。知ってたの?」
思わず駆け寄り、翔平君よりも早くそのペットボトルを取り出し、振り返る。
私の手の中にあるのは、先週発売されたばかりの飲料水のペットボトルだ。
水がブームになっている今、各飲料メーカーからはたくさんの種類の水が販売されている。
コンビニはもちろん、自動販売機でもあらゆる水を買うことができる。
「そのデザイン、萌が描いたんだろ?」
「あ、うん。参加っていうか、お手伝いっていうか、ちょっとだけ」
私は手の中のペットボトルを見つめながら、照れて俯いた。

