初恋の甘い仕上げ方




「あ、だめ。……っ、翔平くん、キスマーク、今日ばれたから、だめ……」

昨日知らない間につけれられたキスマークは、別府所長の目にとまり、想像力を掻きたてるには十分なものだと笑われた。

その笑い声は事務所内に響き渡り、私の恋愛関連のあれやこれやはこれからしばらく話のネタになるに違いない。

これまでそんな機会がなかった私は別府所長の悪ふざけをどうかわしていいのかも、見つかったキスマークを隠さなくていいのかもわからなくて、ひたすら俯いていた。

きっと小椋くんだっていろいろと想像しては心の中で私を笑っていたはずだから。

「キスマークは、困る……」

キスに夢中になりそうな……というか、既になっている自分をどうにか叱咤して、そう口にしてみても。

翔平君は聞こえない振りで私の体を片手で抱き、もう一方の手は器用に私のブラウスのボタンを外していく。

気づけばその手がブラウスの中に入り、背中に回ったかと思うとブラジャーのホックを簡単に外した。

一気に心もとなくなった胸元を隠そうと手を動かしても、相変わらず拘束されたままのそれは胸元にたどり着くこともない。

それどころか、翔平君は私の両手を掴み、頭の上へと持ち上げた。

「萌の手はここだ」

私の手は翔平君の首に回され、自由になった翔平君の両手が再び私を抱きしめる。

「ほら、存分に俺を抱きしめていいぞ」

「え……?」

「好きな男が萌の腕の中にいるんだ。思う存分、好きに抱きしめていい」

いつの間にか私の胸元は翔平君の目にさらされ、器用に肩から外されたブラジャーがウエスト辺りに見えた。

「あ……ふっ……う」

露わになった胸を翔平君の唇が這い、その微かな刺激に声が出るのを止められない。

体が何度も跳ね、そんな自分の体を支えるように、両手で翔平君の頭を抱き寄せた。